はじめに
レーシックもICLも、高度な医療技術によって安全性が高くなっているとはいえ、手術である以上、一定のリスクや副作用を伴います。「後悔しない選択」をするためには、それぞれの手術にどのような合併症があるのか、また発生頻度や対処法まで理解しておくことが重要です。
この記事では、レーシックとICLにおける主なリスクと合併症を比較しながら、それぞれの注意点を解説します。
レーシックの主なリスクと合併症
1. ドライアイ
- 発生率:高め(術後一時的に7〜8割に)
- 原因:角膜の神経を切断するため、涙の分泌量が減少
- 対策:人工涙液や点眼薬で対応。半年程度で改善するケースが大半
2. ハロー・グレア現象
- 内容:夜間のライトがにじんで見える(ハロー)、強くまぶしく感じる(グレア)
- 特に起こりやすい人:瞳孔が大きい人、夜間運転を頻繁にする人
- 対処:自然に軽減されることが多いが、見え方が気になる場合は眼科相談を推奨
3. フラップ関連の合併症
- 内容:角膜フラップのズレ、しわ(ストリエ)など
- 発生率:非常に稀
- 対策:術後の保護ゴーグル着用と、目をこすらないことが重要
4. 視力の戻り(リグレッション)
- 内容:数年後に軽度の近視が戻る場合がある
- 原因:加齢や生活習慣
- 対応:再手術が可能なケースも(角膜の厚さが十分であることが条件)
5. その他
- 角膜混濁(ヘイズ)
- 感染症(非常に稀)
- 術後視力の過矯正・低矯正
ICLの主なリスクと合併症
1. 白内障の発症リスク
- 原因:眼内にレンズを挿入することによる水晶体への物理的刺激
- 発生率:ごく少数(特に旧型レンズでの報告例あり)
- 対策:新型のICL(後房型)は白内障リスクが大幅に低減。定期検診で早期発見可能
2. 眼圧上昇(高眼圧・緑内障)
- 原因:レンズの位置ずれや房水の流れの障害
- 症状:目の痛み、視野欠損、視力低下
- 対策:術後の眼圧測定で管理。異常があれば点眼・処置で対応可能
3. 虹彩炎(眼内の炎症)
- 原因:レンズへの過敏反応や術中の刺激
- 症状:目の充血、痛み、光がまぶしくなるなど
- 対策:点眼薬や一時的な安静で改善されることが多い
4. レンズの位置ずれ・回転
- 内容:乱視矯正レンズ(トーリックICL)で回転が起こると、乱視補正がズレる
- 対応:ごく稀にレンズの入れ替え・位置調整が必要になる
5. その他
- 角膜内皮細胞の減少(年単位の長期経過観察が必要)
- レンズの混濁(加齢や物質劣化による)
- 光の輪(ハロー)、コントラスト感度の低下
リスク比較表
合併症/手術名 | レーシック | ICL |
---|---|---|
ドライアイ | 高め(術後しばらく) | 少ない |
ハロー・グレア | 比較的あり | あり(少数) |
感染症 | 稀 | 非常に稀 |
フラップのズレ | あり(固有リスク) | なし |
白内障リスク | なし | ごく少数で可能性あり |
レンズの位置ずれ | なし | 稀にあり |
再手術の難易度 | 条件による | レンズ交換が可能 |
手術前に知っておくべき「自分の目の状態」
リスクを最小限にするためには、自分の目がどの手術に適しているのかを知ることが最重要です。
- 角膜の厚さ → 薄い場合はICLが向いている
- ドライアイの傾向 → レーシックでは要注意
- 強度近視 → ICLの方が安全性・矯正力が高い
- 白内障家系 → ICLは医師と十分相談が必要
術前検査の段階で、リスクの説明を受けた上で納得して手術に臨むことが大切です。
まとめ
レーシックとICLはいずれも高い安全性が確立された手術ですが、リスクや副作用がゼロというわけではありません。それぞれの手術に特有の合併症があり、自分の体質や目の状態、ライフスタイルによって最適な選択は異なります。
正しい知識を持ち、信頼できる眼科医とよく相談した上で、自分にとって最も安全かつ効果的な視力矯正手術を選びましょう。
目次
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