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医療機関で受けられる主なダイエット治療法一覧(GLP-1、脂肪溶解注射など)

目次

はじめに

現代のダイエットは、ただ食事を減らす・運動をするだけの時代ではなくなりました。医療技術の進歩により、医療機関で安全かつ効果的に痩せる方法が選べる時代に入っています。本記事では、現在多くのクリニックで実施されている主要な医療ダイエットの治療法について、それぞれの特徴、仕組み、効果、リスクを詳しく解説していきます。


1. GLP-1ダイエット(注射・内服)

GLP-1とは?

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、小腸から分泌されるホルモンで、脳の満腹中枢を刺激し、食欲を自然に抑える作用があります。また、胃の動きをゆっくりにすることで、食後の満腹感を長く保ちます。

使用方法

  • 週1回または毎日投与する自己注射タイプ
  • 飲み薬タイプも登場(リベルサスなど)

メリット

  • 食欲が自然に減る
  • 血糖コントロールにも効果
  • 比較的リバウンドしにくい

デメリット・副作用

  • 吐き気、便秘、下痢など
  • 注射の痛み・自己注射への抵抗感
  • 費用が高め(月3〜5万円程度)

2. 脂肪溶解注射(メソセラピー)

脂肪溶解注射とは?

脂肪細胞を破壊・分解する成分(デオキシコール酸など)を皮下に直接注入し、部分痩せを実現する医療技術です。頬、あご下、二の腕、お腹、太ももなどに対応。

メリット

  • 手軽に部分痩せできる
  • メス不要・ダウンタイムが少ない
  • 施術時間が短い(10~30分)

デメリット・副作用

  • 1回では効果が出にくく、数回施術が必要
  • 腫れ・赤み・内出血などが起きることも
  • 痛みを伴うケースがある

3. クールスカルプティング(脂肪冷却療法)

どんな治療?

脂肪を**−10℃前後に冷却することで脂肪細胞のみを凍らせ、自然に体外へ排出**させる痩身技術です。脂肪細胞の数自体を減らせるため、リバウンドしにくいとされています。

メリット

  • 非侵襲的(切らない)
  • 痛みが少なく、日常生活に支障が出にくい
  • 1回でもある程度の効果あり

デメリット・副作用

  • 一時的にしびれや腫れが出ることも
  • 効果が出るまで1〜2か月かかる
  • 部位により高額(1回5〜10万円程度)

4. ハイフ(HIFU)

ハイフとは?

HIFU(高密度焦点式超音波)は、皮膚の奥深くに超音波を集中させ、脂肪を熱で破壊する治療法です。顔のたるみ改善でも使われていますが、近年はお腹や二の腕へのボディ施術も増えています。

メリット

  • 痛みが少ない
  • リフトアップ効果や肌の引き締めも期待
  • ダウンタイムがほとんどなし

デメリット・副作用

  • 効果が出るまで数週間必要
  • 脂肪が厚い人には不向きな場合も

5. エムスカルプト(筋肉増強マシン)

エムスカルプトとは?

高密度焦点式電磁波を用いて、1回の施術で2万回の筋収縮を引き起こす機械式痩身法。筋肉を鍛えながら脂肪燃焼を促進します。

メリット

  • 寝たままで筋トレ効果が得られる
  • 筋力アップにより基礎代謝が向上
  • 体の引き締めにも効果的

デメリット・副作用

  • 筋肉痛のような症状が出ることも
  • 継続施術が必要(通常4〜6回)

6. 食欲抑制剤(サノレックスなど)

食欲抑制剤とは?

脳の中枢神経に働きかけて、空腹感を軽減させる処方薬。日本で唯一承認されているのが「サノレックス(マジンドール)」で、BMI35以上の高度肥満症向け。

メリット

  • 強い食欲をコントロールしやすい
  • 効果が出るのが早い(数日〜1週間)

デメリット・副作用

  • 不眠、めまい、口渇、依存性の可能性
  • 長期使用不可(原則3か月以内)

7. 糖吸収抑制薬・SGLT2阻害薬

糖の吸収や再吸収を防ぎ、余分なカロリーを尿として排出させる医薬品。元々は糖尿病治療薬として使用されてきましたが、肥満治療にも効果があることが判明。

主な薬剤

  • アカルボース(α-グルコシダーゼ阻害薬)
  • カナグリフロジン(SGLT2阻害薬)

メリット

  • 糖質制限の補助に最適
  • 血糖値の改善にも効果

デメリット・副作用

  • 尿路感染症や脱水のリスク
  • 糖質の多い食事を取ると意味がない

8. 医療漢方(防風通聖散など)

漢方医学に基づき、体の巡りを整えながら代謝を促進する漢方薬治療。防風通聖散、防已黄耆湯、大柴胡湯などが肥満に対して処方されます。

メリット

  • 自然由来で体に優しい
  • 便秘解消・冷え性改善など副次的効果あり

デメリット・副作用

  • 効果が緩やかで、即効性は期待できない
  • 体質に合わないと副作用が出ることも

まとめ|目的と体質に合った治療法を選ぼう

医療ダイエットには多くの治療法があり、それぞれ目的(食欲抑制・部分痩せ・基礎代謝アップなど)や体質、生活スタイルに応じた適応があります。どれが一番良いというわけではなく、自分に合った方法を専門の医師と相談しながら選ぶことが大切です。

また、これらの医療的アプローチも生活習慣や食事の見直しと組み合わせることで、最大限の効果が発揮されます

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